このエッセイコーナーはe-Towns発行人、北風秀明が日頃抱いている庄内への思いをエッセイにしたもののアーカイブです。
(vol.7 e-Towns 2013年2月号 掲載)
鶴岡市の年間出生数が千人を割ったと聞いた。
庄内地域全体で見ても出生数はずっと減っていて、総人口も2010年に30万人あった人口は、将来予測では2030年に23万人になるそうだ。(国立社会保障・人口問題研究所資料より)
20年で7万人(23%、約4人に1人)の人口が減って行く。同時に65歳以上の人の割合も37%になる予測だ。ちょっと考えると「これは大変なことなのでは?」と驚き、自分は今社会が劇的に変化している真っただ中にいることに気がつく。
少し考えを巡らせれば地域経済や行政サービス、生活環境など、私たちの暮らしに大きな影響があるだろうということは容易に想像できる。
暗く、どんよりした気持ちになる。
しかし、しばらく考えていると、「ちょっと待てよ、そんな予測の数字を気にしている場合ではないよなあ」と思う。私たちは人口を増やすためにここに生きている訳ではないし、人口が減ったから自分たちの幸せが減るものではないのだ。要は何に価値があるのかを気がつけばいい。私たちは人が密集している都会にはない、彼らが憧れて憧れてしょうがないものに囲まれて暮らしている。それに気づいて誇りと自信を持てばいいのだ。
ここ数年自治体で婚活イベントを支援する動きが盛んだ。男女の出会いの場を提供しようと、ボランティア団体も多く活動している。
庄内に暮らすことをお互いに楽しめるパートナーがいれば、遊ぶところも、心を打つ景色もとても多いので、愛を育むには最高のロケーションだと思う。庄内を満喫する「庄内カップル」がスキーをしたり夕日を眺めていたりする姿はとても絵になる。
近くでは2月9日に鶴岡商工会議所青年部主催のバレンタインパーテイーが開催される。今年も多くの出会いがあることを祈る。(問/0235・24・7711)
個人的に思うのだけれど、同居でおじいちゃんおばあちゃんにも子育てに協力してもらえる環境だと、最高に庄内の暮らしを満喫できると思うのだけれど、賛否両論ありそうなのでこれ以上書きません。