このエッセイコーナーはe-Towns発行人、北風秀明が日頃抱いている庄内への思いをエッセイにしたもののアーカイブスです。
(vol.20 e-Towns 2014年4月号掲載)
この春、大学院に入学しました。もちろん地元の東北公益文科大学です。ナント、学生なので電車や電話代が学割で利用できます。食堂で学生ラーメンってのも可能です。42歳で(笑)。
毎日通勤の途中でTTCKの前を通り、せっかくこのような素晴らしい施設があるのだから自分も利用しない手はないなあと長年思っていました。
そもそも勉強が苦手だった僕は、高校の頃は後ろから一桁で、名前を書いて2点もらったこともあるし(いい時代でした)、大学は2年浪人+留年という冷や汗ものの学歴です。
そんな僕がなぜ研究などしたいと思ったかと言うと、一昨年慶應義塾大学先端生命科学研究所の冨田勝所長の講演を聞いたからです。鶴岡からは世界がすごく近いという内容の講演に心が震えました。庄内で暮らして、ここの暮らしに満足してしまって、実は視野が狭くなっている自分に気が付きました。自分は今よりもっと何かができるという気になりました。
この歳になって勉強なんてと自分でも少し笑えてきますが、残りの人生をアグレッシブに行きて行くためには今やるしかないと思いました。
この庄内をもっといい所にして子供たちにバトンタッチしたい。今までe-Townsはそういう思いで発行してきました。それを実現するためにこれから必要なことは何か?社会の問題を解決する社会的起業家が育つための研究をしたいと思います。
何せ不良学生なもので、退学にならないように今回は本気で取り組みたいと思います。いやホントに。