このエッセイコーナーはe-Towns発行人、北風秀明が日頃抱いている庄内への思いをエッセイにしたもののアーカイブスです。
(vol.8 e-Towns 2013年5月号 掲載)
東京ディズニーランドが今年で開園30周年を迎え様々なメディアに取り上げられている。
僕の初ディズニーは開園して間もない頃だったと思う。その年の家族旅行のメインイベントとして組み込まれたのだ。当時中学になったばかりの僕は人だかりの中、自分で選んで買った服を着て、両親と弟とはぐれないようにとちょっぴり気を使い、庄内弁も少なめに話したりなんかして、何だか恥ずかしい気持ちで園内を歩いた。
今思えば父はどこから入場券を買ったのだろうか、開園当時のめっちゃ賑わう日によく入場できたものだ。僕は今当時の彼の歳になったが、体力的にも結構頑張ったんだろうなあ。
今年5月20日、酒田まつり本祭りにミッキーマウスと仲間たちがパレードに参加することになった。開園30周年の記念に全国を巡るツアーの一環だそうだ。ここ数年はまさに地域一丸、酒田まつりの盛り上がりはすごいので、さらにミッキーたちが花を添えるのはとても楽しみですね。
これからの季節、ここ庄内地方はとても過ごしやすく、美しい景色と出会える。この仕事を通して庄内には遊佐町から旧朝日村、旧温海町まで自然の中で遊べるスポットがたくさんあることを知った。探してみるとあらゆるところでイベントも開催されている。その土地土地には長い間営業している老舗の店もある。そういうのって、ちょっとしたアトラクションに思える。
目を閉じると、父親が運転する車の助手席から見える田植えを終えたばかりの庄内の景色が目に浮かぶ。まるでテーマパークを一周する乗り物のようだ。ここには華やかな電球もなければ人だかりもないけど、家族や大切な人とだけのゆったりした時間と、それを演出してくれる自然と「んめもの」ものがある。今年も多くの家族がかけがえのない思い出を作るだろう。
私たちは遠くのディズニーに行くワクワクと、いつでも気軽に行ける「庄内テーマパーク」とどちらも体験できてすごく幸せだと思う。
今月号はイベント情報をいつもより沢山掲載しましたので、ぜひ参考にして下さい。