このエッセイコーナーはe-Towns発行人、北風秀明が日頃抱いている庄内への思いをエッセイにしたもののアーカイブスです。
(vol.8 e-Towns 2013年3月号 掲載)
カルロストシキ&オメガトライブが鶴岡の文化会館に来た時、唯一のヒット曲「君は1000%」を3、4回歌い、すっかり覚えてしまった。おかげで今でもカラオケのレパートリーに入っている。
石川秀美、掘ちえみも見に行った。文化会館は人で一杯だった。
発表する側としては、実は何を隠そう(隠してはいませんが)僕はNHK少年少女合唱団に入っていて、定期発表会等でも何度もステージに立った。小学生の僕にとって文化会館は結構身近だったなあと思う。
最近、子どものピアノ発表会があって、久しぶりに客席に座った。ステージや壁、トイレも大分古くなったなあと思った。特に椅子のヘタリ具合が、これはちょっと限界だなあと思った。庄内町の響ホールや酒田の希望ホールと比べてしまって、一生懸命練習をして発表する子どもたちの頑張りに応えてないなあという気がした。
5年前、酒田の希望ホールで浜田省吾のコンサートチケットが抽選で当たり見に行った。全国ツアーの最終日が酒田だった。その時浜田省吾がここは忘れられない場所だと言っていた。昔のホールは電源容量が足りなくて、控え室ではドライヤーも使えなく、ろうそくの火で待機したそうだ。こんなに新しく素晴らしいホールになっておめでとう。皆も近いし、この位のホールが一番いいなあと言っていた。コンサートはすごく盛り上がった。
もちろん有名人のコンサートばかりがホールの役割ではない。吹奏楽やピアノや演劇、合唱など、市民の文化活動の発表の場でもある。そういう面で酒田の希望ホールはバランスよくとても上手に利用されて、市民に愛されるホールになっているように思う。
鶴岡市の文化会館は平成28年夏に改築完成する予定だ。今、市民の声を聞きながら、外観デザインや運営の方法など新しい会館のあり方を議論している。市のホームページでも詳しい情報が掲載してある。
せっかく多くの税金を使う事業なのだから、私たち市民も積極的に参加して、たくさんの思い出が生まれるホールになればいいなあと思う。