編集室ブログ

読書でまちを元気に!

こんばんは。編集室の北風です。

さて突然ですが、みなさん、最近どんな本を読みましたか?僕は横光利一の「夜の靴」をスマホの青空文庫で読みました(正確にはもう少しで読み終わります)。読書に浸りたい時もなかなかゆとりの時間が取れず、いつもそうですが途切れ途切れになってしまい、一つを長い時間かけて読むということが続いています。

東京で学生の頃は、電車やバスの移動時間や待ち時間に文庫本を片手にいつでも物語の中に入っていける体制?ができていました。しかしここはまさしくドアトゥードアの世界で、扉を開けて目の前の車に乗り、目的地の前まで乗り付けるのが普通です。待ち時間など病院くらいなものです。これは田舎なのにゆとりがないなあと思う点です。本を読むことが減ると、想像する行為をしなくなるので、心が枯渇していくような気になります。さらには仕事や様々な社会的活動でアウトプットを連続するため、時々自分にはそのうち何もなくなるのではないかと恐くなるほどです。

最近は動画と写真の世の中です。一目瞭然とはこのことで、作り手(発信側)の伝えたいことはほぼ完全な形で伝わってきます。非常に効率の良い世の中です。しかし、これらは完全が故に1対1の関係で、現象が脳に到達するまでに考えるという行為をしません。それは一方的に脳に到達するだけです。スマホのダウンロードに似ています。ただ入ってくるだけ。

想像することは、ダウンロードとは違います。目を閉じて、これまで経験してきた記憶をフル稼働させて情景や表情や温度を自分なりに感じることです。この行為こそが人間を育んでいきます。本当に豊かな街というのは、想像力に溢れた人が集える街だと思います。庄内はおそらくそういう地域だったからこそ、数々の文学人を生んできました。

今までe-Townsの仕事を通して、数々のサークルと出会ってきました。華やかな大舞台に出ることはないけれども、身近に芸術文化に親しんでいる人たちが何と多いことかと驚かされます。きっと古の致道館の教えが脈々と現代まで受け継がれてきた風土なのだろうと思います。しかし、ここ最近になって、そうした活動をしている人たちが高齢化して次の世代が居ないという現実を知りました。時代の流れだから仕様がないのかもしれませんが、何とか私たちが引き継いでいくことはできないかと考えさせられるのです。

芸術文化は、想像することが原点にあります。ジョンレノンではないですが、イマジンです。庄内地域からこれが薄れていったら一体何が残るのでしょうか?

読書は私たちの心の土台です。

どうしてこんなことを書くかと言うと、今日、読書のまち鶴岡を進める会(私北風は副代表をしております)と鶴岡市議会市民文教委員会との懇談会があり、読書について深く考えさせられたからです。活字離れが激しい昨今ですが、地道に読書を通したまちづくりを推進していくことが、実は鶴岡らしい道なのかもしれません。

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