<取材・文/e-Towns編集室 北風加奈>
<写真撮影/佐々木 聖紀>
取材、写真は2021年5月のものです。
室町時代、1474年に浄土真宗蓮如上人のお弟子さんが越前(福井県)より聖徳太子尊像を与えられて
この加茂の浦に着き、高館山のふもと(通称 東山)に「寂蔵寺」と称した草庵を結んだのが始まりで、
加茂の今の地に移って1672年、江戸時代に京都の本願寺より「浄禅寺」の寺号を賜ったとのことです。
石段をあがって、高台に上がると↑1700年代に寄進された山門があります。
山門を入ると手入れの行き届いたお庭に四季折々の花々が。取材に伺った時は、白つつじがきれいでした。
太子堂。聖徳太子に関わる文化財があるとのことです。
山門のところにはベンチがあり、いまも変わらぬ加茂のまち並みを眺めながら
休憩していく人も。
お寺の中に入ると1790年に兵庫県の船講中から寄進された喚鐘(かんしょう)を見ることができます。
昭和の末頃までお寺の中で使用していたそうです。
戦後を代表する女流詩人 茨木のり子さんが眠るお寺だそうで、
ゆかりの書籍などもお寺の中にありました。